勝利への道
投稿者のご紹介・プロフィール

<略歴>
小口 耕平さん(右)
●大東文化大学(主将)卒
●リコー(現・リコーブラックラムズ東京)に加入
●1999年 ラグビーワールドカップ出場
●2006年 現役を引退して丸昌エンターテインメント起業
●日本代表キャップ数:10
田沼 広之さん(左)
●日本体育大学卒
●リコー(現・リコーブラックラムズ東京)に加入
●1999年・2003年 ラグビーワールドカップ出場
●2010年-2015年 リコーコーチ就任
●2015年-2022年 日本体育大学(ラグビー部監督・ 体育学部准教授)
●2019年 テレビドラマ「ノーサイド・ゲーム」西荻崇 役にて出演
●2022年~ リコーブラックラムズ東京 アンバサダー就任
●日本代表キャップ数:42
●愛称:タヌー
Vol. 9 ~日本代表~
9回目のコラムは、 日本代表及び日本代表候補についてお聞きしました
MC:日本代表及び日本代表候補が発表になりましたね。
小口さん:はい。この時点で、日本代表36名 代表候補10名として、発表しているのは、興味深いですね。
田沼さん:フランス大会まで時間的な余裕はそんなにないので、これからピッチを上げて仕上げていくのではないでしょうか。
MC: 今回、リーグワンで活躍していた、尾崎選手、根塚選手が選考されていませんが?尾崎選手はトライ王でしたよね。
田沼さん:プール戦での対戦相手(チリ サモア イングランド アルゼンチン)を考えての選考だったと思います。
木田選手は、他国の選手に比べると上背がなく、相手の危険なタックルを誘いやすいことも考えている気がします。
また、ディフェンス面を考えてフィジカルを重視したとも考えられます。
MC:フォワードの選手についての印象はいかがですか?
田沼さん:稲垣選手は、コンディションをどのように作っていくのか注目したいですね。
ベテランの域に達してしますが、コンディションさえ作れれば、2019年のような活躍が期待できると思います。
MC:堀江選手は、リーグワンでは後半からの投入が多いようですが、どのようにお考えですか??
小口さん 後半勝負を考えて、RWCでも後半投入はあるかもしれません。
戦況を変えるビックプレーが期待できる選手ですね。
切り札のような位置づけとも言えます。
MC:ところで堀江選手のドレッドヘアーは、相手が嫌がるとの話しを聞いたことがありますが。
田沼さん:スクラムのときに、ドレッドヘヤーを押し付けることになるので、相手は相当嫌だと思いますよ。
どうも奥様が編んでいるらしいですね(笑)
MC:ホントですか? 貴重な情報ありがとうございます。
小口さん:昔は、試合に合わせて、意図的に髪型を変えたりしたこともあったけど、今の選手はあまりしないなかで、
堀江選手の個性が光ってますね。
MC:個性と言えば、2019年大会で話題になりましたが、堀江選手はなんでパンツを高い位置(ブルマのように)で
はいているのですか?
田沼さん:走るときやスクラムを組むとき、邪魔だからと言っているようですね。これも個性ですね。
MC:さて、そのほかの注目選手は?
小口さん: アマト・ファカダヴア選手を注目しています。私と同じ大東文化大学の後輩で、リコーの選手という
こともありますが、とても良い選手です。本当に注目です。
田沼さん:私は、ベンガンターが非常に良いと考えています。リーグワン最年少出場を果たし、2018年の世界選抜
にも選ばれています。
改めて、発表メンバーを見ると、第一列が非常に充実していると思います。福井選手、アマト選手、福田選手
の活を期待したいです。
MC:今回、初選出の選手も複数います。注目の選手はいますか?
田沼さん:長田選手はいいですね。長田選手は、嗅覚に優れた選手だと思います。フィジカルもあり、ディフェンス力
と突破力を備えています。もう一人は、福井選手です。二人は、同学年ですが、対照的な部分があり注目
したいと思います。
長田選手はいわゆる王道(東海大仰星→早稲田→パナソニック)で日本代表に選ばれました。一方、福井選手は、
強豪の東福岡高校の出身ですが、大学に進学しないで、パナソニック入り後、日本代表に選出されました。
海外では、福井選手のような事例は、スタンダードですが、日本ではまだ少ない事例です。
両選手に注目ですね。
MC:少し角度を変えた見方ですね。二人の活躍に期待です。
個人的に好きな選手なのですが、小倉選手はいかがですか?
スタンドオフは李選手と松田選手がいます。小倉選手はフルバックで選考されていますが、スタンドオフとして
の配置はありますか?
田沼さん:いろんな選手に言えることですが、7月から始まる、代表戦をみて使い方を決めてゆくと思います。
MC:そうですね、おっしゃる通りこれから代表戦が続きますが、最終メンバーは何名になりますか?
小口:日本代表は、合宿、代表戦を経て36名から最終メンバーが8月には33名に絞られるようです。
MC:そうですか。代表戦とともにこれからの合宿が大きな意味を持つという事ですね。合宿、代表戦を通じて
戦術に合致した選手を最終的に選考することになりますか?
田沼さん:いや、いま選ばれているメンバーは、やろうといていること(戦術)に合致しているはずです。
今後は、主にコンディションを中心に最終メンバーを選定してゆくのではないかと思います。
今回名前が上がっていませんが、山沢選手や田村選手が出てくるサプライズがあったら面白いですね。
MC:代表合宿はやはり厳しいのでしょうか?
田沼さん:厳しいと思いますよ。分かり易く言いと高校生の夏合宿のような印象です。練習漬けですね。
2019年のスクラムが強かったのは合宿の成果といって過言はありません。練習は嘘をつかないということですね。
MC:なるほど、2019年は厳しい合宿の成果があってこそ、日本中の盛り上がりに繋がったのですね。
今年も、浦安合宿、宮崎の合宿を経て、最強のフィフティーンが造られるのですね。注目してゆきたいですね。
7月からは、国際マッチが毎週のように行われます。日本国内の機運もどんどん高まれば良いですね。
田沼さん:間違いなく7月からもっともっと盛り上がると思います。100日前は、思ったより国内は盛り上がらなかった
ようですが、フランスはどうでしたか?
MC:フランスでは、大会会場となる各都市で、それぞれイベントがあったようですね。その中でも、パリは凱旋門に
プロジェクションマッピングをしたらしく、現地駐在の職員が写真を送ってくれました。
小口さん:さすがパリですね。開幕が楽しみです。
MC:そうですね。それでは、田沼さん、小口さん 最後に一言お願いします。
田沼さん:7月の国際マッチでは、私も様々な会場で機運を盛り上げるお手伝いをします。
皆さんも日本代表を応援してください。どうぞよろしくお願いいたします。
小口さん:間違いなくこれから盛り上がっていくと思います。皆で応援しましょう。
MC:田沼さん、小口さん どうもありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。